2012-06-05から1日間の記事一覧

夜のみだらな鳥(ホセ・ドノソ著 集英社 1984)

ただ、物語の肝心かなめの点だけは変らない。つまり、父親の幅広なポンチョが戸口をふさいで、身分の高い登場人物である娘を隠し、作男たちの注意と報復を老婆のほうへそらすべく物語の中心から遠ざけているということである。<中略>ひとりの人間としての…